安売りしている土地の理由<但し書き道路>【2021-01-06更新】 | LIXIL不動産ショップ多摩センター店 中央企画

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2021-01-06

安売りしている土地の理由<但し書き道路>


多摩センターを中心に40年以上地域密着で営業を続けるLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社です。
年始の初売りセールがひと段落して少し経ちましたが、振り返ってみていかがでしょうか?
場所によっては数秒の躊躇が命取りとなることがありますし、いるかいらないか、サイズ等に問題がないかなどを考える暇もなく購入してしまったものはあるのではないでしょうか。
購入した後に多少「あ…」と思う部分があったとしても、安く買えた満足感が勝るかと思います。
しかしその感覚で不動産に食いついてしまうと、後々後悔が強く残ってしまうかもしれませんよ。


 

不動産は「何故安くなっているか」をよく見極めなければ危険


目を引くような安さで売り出されている土地を見つけたとします。
「堀出しものだ!」と普通は思うのでしょうか。
この業界に慣れてしまうと、「訳あり物件だろうな・・・」とまず疑ってしまいます。
今回は、新築戸建ですが、相場よりも安い物件がありました。
お客様へご紹介しようと思い、イレギュラー要素を探していたところ、やはりありました。
備考欄にさらっと「43条但書道路」との記載を見つけました。


 

今回のケースでは本来建築できない土地に申請をして建築した


「43条但書道路」の記載があるということは、その土地は一般的には建物を建築することが出来ないということを示します。
建築基準法では、「建物を建築できる土地は、建築基準法上の道路と2m以上接していなければならない」という定めがあります。
この原則に対して、「ただし」で始まる例外規定があります。
建築基準法第43条により、「ただし(中略)建築審査会の同意を得て許可したもの」については、建築を認められることになります。
例えば今回は新築建物ですので、直近で建築審査会の同意がとれた土地だと判断できます。


 

訳アリ物件の訳の部分を把握しリスクと向き合う必要がある


ただ、これが次に建てるときにも許可が取れる保証にはなりません。
建築審査会の同意取得については、各ケースに応じて必要な書類や手続きが異なりますが、近隣住民の承諾書が必要なケースもあります。
今現在の近隣の方はご協力いただける方々だったかもしれませんが、次回建替えをする際には、世代も変わり、持ち主も変わり、どんな関係になるかわかりません。
「建替えないから大丈夫」という意見の方もいらっしゃいますが、地震や火災など、意図せずに建物が滅失してしまう可能性もあります。
不動産は高額な買い物です。
ご予算との兼ね合いも大切ですが、しっかりとリスクを把握したうえで検討するようにしましょう。



いかがでしょうか。
今回のような43条但書道路の場合でも安く購入できる、道路に面していない分騒音や排気ガス等が接道した土地よりも軽減される可能性が高いなどのいい部分もありはします。
ただ売却するときにたたき売りをしなければならなかったり、上記のように何らかの理由で建替えをしたいと思ったときに申請が通らなかったり、そもそも法改正などで43条但書道路というものがなくなって申請すら出来ないかもしれません。
そのような安いだけの理由としっかり向き合わなければ、不動産の訳アリ物件を購入するのは危険ということになります。

多摩センターのLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社でした。

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ページ作成日 2021-01-06