賃料滞納督促業務長期家賃滞納者への夜間訪問。【2019-10-31更新】 | LIXIL不動産ショップ多摩センター店 中央企画

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2019-10-31

賃料滞納督促業務

こんにちは!LIXIL不動産ショップ中央企画、代表の田岡です。

賃貸管理業務の中でも賃料の滞納督促は神経を使う業務のひとつであり、長期滞納対応は時として管理担当者を疲弊させてしまうことにもなる仕事です。

さらに、本人と連絡が取れない、携帯もつながらない、入居時の勤務先も退職してしまっているなど、安否確認も伴ってくると、管理会社としては緊張感が走ります。

そんな本日は長期家賃滞納者2名を夜間訪問しました。

基本的に、勤務時間外の夜間訪問をスタッフに行かせるわけにはいなかいため、私が引き受けることが多くなります。

連帯保証人の父親は年金暮らし、
40代女性の独り住まい


一件目は八王子市内の賃貸マンション

40代女性の一人暮らしですが、職場も退職し携帯電話も止まっている状態です。

地方に住む連帯保証人のお父さんも年金暮らしにてこれ以上(すでに3ヶ月分立て替え)の弁済は無理とのこと。

家賃滞納もさることながら安否も非常に気になるところにつき、連帯保証人の同意を得てマスターキーで開錠のうえ室内の確認をとることにしました。

現地へ赴くと郵便ポストは郵便物とチラシが溜まっています。

最近は電気メーターがスマートメーターに代わっているため稼働しているかどうかの判断が取りづらいのが厄介なのですが、室内の照明はついていない様子。

念のため、ドアをノックしつつ玄関ドアポストから〇〇さーん、〇〇さーんと繰り返し呼びかけるもリアクションなし。

やむを得ず、「〇〇さーん、鍵開けますよー」と最後の呼びかけの上、マスターキーで開錠。

すると、内側からドアガードが掛かっています。

(正直、この段階で最悪の事態が頭をよぎりました)

どうしたものかと、しばらく玄関前で立ち尽くしていると、、

室内から「はい・・・」というか細い声が。(よかった!)

いろいろとお話しをし、仕事も再開してこれからは毎月きちんと支払えるとのことですが、もちろん予断は許しません。

今日のところは一先ず引き上げましたが、ご本人のためにも何とか生活を立て直してもらいたいものです。


東北地方出身の二十歳
大学はすでに中退していました。

 

二件目の訪問は多摩市内の賃貸アパート。

入居者は秋田出身の大学生ですが、本人はもとより連絡保証人の父親も連絡が全く取れません(携帯は呼び出すものの折り返しなし)

こちらは集合ポスト内もきれいに片付いており室内の照明もついている様子につき一先ず安否の方は問題はなさそう。

繰り返しドアをノックすると、ほどなくして中から入居者本人が出てきました。

「管理会社ですが、用件は分かりますね?」

「はい。自分でも、もうヤバいとは思ってまして・・・退去します」

話を聞くと、大学はすでに退学し、秋田の実家に戻る方向にてご両親とも話を進めていたようです。

私は初対面でしたが、会って話をしてみると根は真面目なごく普通の学生さんといった感じ。

どこかでボタンの掛け違いもあって大学も中退することになってしまったのだと思いますが、両親との関係が正常であれば、実家に戻ってしっかりと出直してもらいたいものだと、同じ年代の息子を持つ父親の気持ちになってしまいました。

「ちゃんと働いて遅れている家賃は支払います」

最後にそう言ってくれた言葉を信じたいと思います。
 

ページ作成日 2019-10-31