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インスペクションの意味はインスペクションそのものではない!インスペクションの意味はインスペクションそのものではない!【2021-06-17更新】|LIXIL不動産ショップ中央企画

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  • インスペクションの意味はインスペクションそのものではない!2021-06-17


    多摩センターを中心に40年以上地域密着で営業を続けるLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社です。
    宅建業法の改正によって、既存住宅状況調査(インスペクション)が制度化されました。
    建物の調査業務ということで様々なインスペクションが乱立するのではないかと危惧されていましたが、既存住宅状況調査の登場により不動産購入時のインスペクションが落ち着いた形となりました。
    しかしながら、制度開始から数年経過しても既存住宅状況調査は一般化されておらず、むしろ宅建業者から倦厭(けんえん)される存在となりつつあります。
    何故そのような事態になったのか、実際のところインスペクションは必要なのかについてお話します。


     

    インスペクションだけでは意味がない!と謳(うた)う宅建業者


    宅建業者の中には、「あんな調査じゃ意味ないし安心できないですよ」と主張する方がいます。
    もし中古住宅の購入のために訪れた不動産業者がそのようなことを言うようであれば、制度等に対して理解をせず「習ったものをそのままやればいいや」というスタンスでしか仕事をしていない可能性があるので、別の業者に依頼をしたほうが良いかもしれません。


    インスペクションは建物の劣化状況を確認することが主目的であり、調査範囲は非破壊かつ足場を作らずに目視できる部分です。
    床下や小屋裏などは点検口から覗く程度となるので、確かに詳細な調査とは言えません。
    この点から「インスペクションをしていようが安心安全な家という証明にはならない、つまりやっても意味はない」というように主張しているのでしょう。

    しかしながら、そもそもインスペクションは「安心安全な家」かどうかの太鼓判を押すための調査ではなく、調査をした後のことが真骨頂となります。
    その為インスペクションという調査そのもので安心安全な家であることを保証出来ると考える業者は、インスペクションとは何かを理解していない業者ということになるのです。


     

    インスペクションは既存住宅売買瑕疵保険とセットが基本


    インスペクションの本質は調査そのものではなく、既存住宅売買瑕疵保険とセットになっていることです。
    インスペクションと既存住宅売買瑕疵保険がセットになることで、はじめて安心・安全を担保する仕組みとなるのです。
    このことを国交省は「検査と保証が一体」と表現します。
    既存住宅売買瑕疵保険の現況調査はインスペクションとほぼ同じ調査内容となっており、インスペクションで問題なければ既存住宅瑕疵保険の検査基準に合格していて加入できると言えるのです。
    更にインスペクションと保険の調査で別の建築士が行いますから、医療でいうセカンドオピニオンと同じようなものとなるでしょう。

    もしも両方の調査で問題ないという結果になっても雨漏りなどが発生してしまったとしても、既存住宅売買瑕疵保険は建物の構造と雨水の侵入に対する保険制度であり補修費用は瑕疵保険法人から支払われることになります。
    修繕のための費用に対する心配がなくなるわけですから、安心できるでしょう。


    もう一つの目的は改修工事を行うこと
    先述したことだけ考えると、「最初から保険の調査だけで良いのでは?」と思う方も少なくないでしょう。
    しかしながら、先述したことは「無事インスペクションで問題なく保険の検査基準に合格する」ということが前提条件となります。

    しかしながら、中古住宅は何かしらの問題があるのが当然と考えた方が良いものなのです。
    その問題がある部分を見つけて改修工事を行い、合格基準を満たすようにしてから保険に加入をしてこそ「検査と保証が一体」が成り立ちます。
    つまりは「検査と保証『と工事』が一体」と考えるべきなのです。

    冒頭で「精密な調査ではないから意味はない」と考えている業者がいると言いましたが、中には「調査で問題が見つかったら売りにくいのではないか」と思い込みインスペクションを行いたがらない業者も存在します。
    繰り返しますが、中古住宅は何かしらの問題があるのが当然と考えるべきです。
    問題のある個所を見つけて改修を行って保険に加入してから購入するというのが、中古住宅を購入する流れとなります。
    その為中古住宅の購入には改修費用を想定する必要があります。
    売主が改修をしてから売り出していれば話は変わりますが、改修工事が不要となっている中古住宅は「安かろう悪かろう」で購入後様々なガタが出てくる可能性が高くお世辞にもお得ということは出来ないでしょう。


     

    結論として多摩センターでも他地域でも「中古住宅購入にインスペクションは欠かせない」


    インスペクション単独で考えようとすると疑問に感じることもあるかもしれませんが、インスペクションで問題を見つけ改修し、既存住宅売買瑕疵保険に加入するという一連の流れを理解することが出来れば、「中古住宅購入にインスペクションは欠かせない」ということはわかるでしょう。
    インスペクション単体だけで物事を判断しようとせず、中古住宅の取引では欠かすことのできない既存住宅売買瑕疵保険や改修工事と合わせて住宅を購入しましょう。



    いかがでしょうか。
    インスペクションが軽視されている理由、インスペクションがどういう理由で重要になっているのかについて少しでも覚えていただけると幸いです。
    中古住宅は問題がありそれを改修することが普通なのですが、少しでも安く済ませたいなどの思いがあると改修費用を疎ましく感じてしまいがちです。
    しかしながら、最初に改修を行わない場合保険の加入も出来ない危険性が高いですし、保険に加入しないまま修繕が必要になってくるとそれ以上の出費となってしまうことも少なくありませんし、度々修繕が必要になるような家に住んでいると「住宅購入に失敗した…」と感じてしまうかもしれません。
    人生で最大級の買い物となりますから、後悔のないようにしましょう。
    多摩センターのLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社でした。
    気になる物件があればインスペクションの前に、AIによる不動産の評価を調べてみてはいかがでしょうか。
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    ページ作成日 2021-06-17

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