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いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!【2021-06-09更新】|LIXIL不動産ショップ中央企画

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  • いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!2021-06-09


    多摩センターを中心に40年以上地域密着で営業を続けるLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社です。
    最寄り駅まで距離がある場合、自転車や自動車などの移動手段を自分で準備するか公共交通手段であるバスを利用するかのどちらかになるかと思います。
    このときバスを利用することを選ぶのであれば、その地域をよく考えるか駅まで歩いて行ける距離の物件も検討するようにした方が良いかもしれません。


     

    今バス便があるからと言って今後もあるとは限らない


    2020年2月24日(月)の日本経済新聞の朝刊に、『人口減で採算悪化 地方バス、苦肉の路線再編』との記事が出ていました。

    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO55859150Q0A220C2ML0000/

    内容としては、採算が悪化している地方のバス路線の再編が加速しているといった内容でした。鉄道がない過疎地などで路線バスは唯一の公共交通機関となっている為、人口減少社会では利用者の減少が深刻化しているようです。『バス便』という選択そのものが薄らいできているのかもしれません。
    それも、一度は民間のバス会社に運行を移譲した路線において、経営が上手くいかず、自治体が引き取ったり、時間帯によって運行区間を短縮したりと「地域の足」を守るために苦肉の策をとる例も目立ってきているようです。
    個人的には、バスの自動運転化の普及が先なのか、民間バスの廃止が先なのか、かなり深刻な問題だと考えています。
    ちなみに、さいたま市は下記HPにあります、自動運転バスの実証実験が行われていたりします。

    https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201909/CK2019090402000147.html


     

    バスの運行は採算がとりにくい


    広島県呉市は2019年10月、市中心部と郊外を結ぶバス路線のうち不採算の7区間の運行を広島電鉄(広電)から引き継いだようです。もとは市が運行していたようですが、赤字続きで2012年に広島電鉄に路線を移譲されたようです。実質赤字でも2%の利益が出るよう市が補助金を出していましたが、営業不振に加え人手不足で運転手を確保できず、再び呉市がバスを走らせることになったようです。
    私は何度か呉市に行っていますが、呉市の住宅事情を考慮すると、かなりの密集地に多くの高齢者が住んでいますので、バスが無くなるとかなり困る人が増えると思います。収益悪化が著しい区間では車両を小型化し、運行本数を減らすなどして路線を維持する方針を呉市は出されているようですが、このような対処療法では、いつか限界が来てしまいます。
    また、同じく昨年10月にバス路線を再編した北海道釧路市では、釧路駅前から郊外に延びていた路線網を見直し、駅から約7キロ離れた「イオン釧路昭和店」を発着拠点に変更する事で路線が復活しつつあるエリアもあるようです。

    ちなみに、国土交通省によると、全国で路線バスを運行する自治体や企業計240事業者(30台以上保有)の2018年度の損益は380億円の赤字で、前年度より赤字幅が40億円も拡大しているようです。それも全国で路線バスを運行する自治体や企業計240事業者の7割にあたる171事業者が赤字だったようです。つまりは地方の路線バスは公営・民営を問わず採算が急速に悪化しており、不採算路線の縮小・廃止などの再編を迫られている状況です。
    路線再編には運行廃止がつきものと言われますが、住宅購入後に『バス便』が廃止されたら、多くの方は困ってしまうと思います。その為、これからの住宅購入時には『バス便』という選択にはかなり気を使わなければなりません。またあくまでも一つのケースではありますが、バス便のエリアは、不動産の資産価値の観点から、値段が下がりやすいエリアが多いかと思います。


     

    多摩センターでもバス便の利用を前提とするのは慎重に


    勿論、資産価値だけで不動産をお選びにはならないかと思いますが、今後の人口減・家余り社会に突入すると、不動産を処分する事もしにくくなってしまいます。
    時々、エリア的に『車社会だから』と言って、車の移動やバス便を許容する方を見ます。勿論、今後、自動運転技術が発達したり、自動運転バスの普及により、エリア的に不便な場所でも生活ができるようになるかもしれません。
    しかし、これから不動産購入をされる方で『バス便』を選択される方にはかなりご注意いただきたいと思います。
    先述したように路線バスは赤字になってしまっていることが多く、いつまでも現在の状況が続くかはわかりません。
    本数が少なくなったり、路線の見直しによりバス停が遠くなってしまう、そもそも廃止になってしまうリスクもあります。

    バス停が近く本数も多いことをメリットに感じ購入したのに、高齢になって若いとき以上にバスが重要になった頃バス停が遠くなってしまえば、外出が難しくなってしまうでしょう。
    1人や夫婦のみでの生活に不安を感じ「自宅を売却しそのお金で福祉施設に入居」と考えたとしても、その時点での自宅は「駅からもバス停からも遠い、交通の便が悪い家」となっています。
    そうなってしまうと購入時よりも大幅に価値は下がってしまいますし、そもそも売却そのものが難しいか、時間がかかってしまうでしょう。
    将来的な選択肢を確保しておくためにも、不動産を所有するには可能な範囲で『いつでも貸せたり、売れる不動産』にしておく方が良いでしょう。



    いかがでしょうか。
    バスで移動が出来れば駅まで遠くても問題ないかと思いがちですが、路線の状況によってはリスクを考えた方が良いでしょう。
    もちろん全ての路線バスが危ないわけではありませんし、「必ず路線の再編などが行われる」というわけではありません。
    そうならないように自治体や事業者は努力していますし、路線バスの重要性を理解してくれています。
    ただ必ずしも安全とは限らないので、在学中の賃貸など一時的な住まいとしてではなく終の棲家として家を購入するときには十分注意した方が良いでしょう。
    多摩センターのLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社でした。 気になる物件があれば内見で実際の状況を見学するのとは別に、AIによる不動産の評価を調べてみてはいかがでしょうか。
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    ページ作成日 2021-06-09

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