防災の基本は最悪の想定をすることから!防災の基本は最悪の想定をすることから!【2021-07-30更新】 | LIXIL不動産ショップ多摩センター店 中央企画

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2021-07-30

防災の基本は最悪の想定をすることから!


多摩センターを中心に40年以上地域密着で営業を続けるLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社です。
今年は東日本大震災発生から10年なのでメディアなどで防災に関する情報が多く発信されていましたよね。
今年7月に伊豆山地区で発生した大規模な土砂災害がありましたし、災害はいつ発生するかわかりません。
投稿日である7月30日に関しても雷雨を伴う局地的な大雨となっており、このような豪雨から土砂災害が発生することもあり得ます。
実際にそうはならなかったとしても、想定することが大切です。


 

一言に防災といっても「事前防災」と「事後防災」の2種類ある


防災対策は大きく分けて「事前防災」「事後防災」に分かれます。
読んで字のごとく、事前防災とは、予め対策を行うことで被害そのものを避ける対策のことで、事後防災は、万が一被災してしまっても困らないように準備しておく対策になります。
防災に関する記事をどうしても書かないといけないと思ってしまうのは、防災に関する報道のほとんどが事後防災だけがテーマで、事前防災についてはほとんど触れられないからです。
事前防災と事後防災とどちらが大事ではなく、どちらも必要な対策なのです。


 

事後防災に分類される防災グッズでの備えより先にやるべきことがある


防災の報道と言えば防災グッズですね。
各地で発生する自然災害の教訓を踏まえて、便利な防災グッズが次々と開発され、最近ではかなり便利な防災グッズが、お求めやすい価格で揃えることができるようになっています。
ただ、防災を考える=防災グッズを買うというのは危険な判断です。
防災グッズを買うだけで満足して、本当に検討しなければならないことが抜けてしまうからです。
防災グッズを買うことは事後防災です。
自然災害が発生した瞬間に生き残ったことが前提です。
生き残るためにやるべきことをまったく考慮しないのがどれほど危険なのかはご理解いただけると思います。
検討の順番が違うのです。
まずは事前防災を考えます。
事前防災は実施が困難なものが多いのですが、それでも事前防災から考えます。
事後防災はそのあとです。
防災グッズは防災対策の最後に買いに行くものなのです。


 

最悪の想定から事前防災が始まります


防災を考える上で欠かせないのが最悪の想定です。
例えば地震が発生したとき、家で机の下に隠れれば問題ないと考えていたりしませんか?
その考え方の根底には、「家が倒壊することはないだろう」というものがあったりしないでしょうか。
このようなときに「家が倒壊する」という最悪の可能性に関しての検討をすることが重要なのです。
家が倒壊する可能性があるとして、どうすればその未来を避けることが出来るでしょうか。


 

災害は地震や土砂災害以外にも様々


ハザードマップを眺めながら、まずは我が家の安全を確認します。
実際にハザードマップを見てみると明らかですが、自然災害に対して安全な家を探す方が難しいのがわかります。
例えば地震の場合は建築年月からおおよその耐震性が確認できます。
耐震性に不安のある住宅は耐震診断や耐震改修が必要ですが、改修工事が高額なためすぐに実現できるものではありません。

それから最悪の想定を前提に次善策を考えます。

例えば地震の場合は、家が倒壊することを前提とします。
一般的な木造家屋の場合、古い住宅の場合は1階・2階ともに総崩壊というのが起こり得ますが、多くの場合は1階のみが倒壊する状況となります。
つまり、地震で倒壊してしまう家の場合、1階に居続けることがリスクが高いことがわかります。
この時に逆説的に「1階は危険=2階は安全」と考えてしまう方が少なくないように感じますが、1階が危険であるというだけで2階が安全であるという話ではありません。
日中ならば逃げることもできるかもしれませんが、夜間だとそうはいきません。
従って、倒壊が懸念される住宅の場合、なるべく1階に寝室を設けるべきではないという判断になります。

津波の想定エリアの場合は、想定される津波の高さを確認すれば、家に居続けることのリスクが明らかになります。
また、津波の場合は瞬時に高台への避難が必要になります。
津波は大地震とセットなので、地震で家を倒壊させてはいけません。
津波想定エリアは他の地域に比べて家屋の耐震性が重要な地域と言えます。

このように実際に被害にあうことを具体的に想定して、その上でどのように生き残るかを考えるのが事前防災です。


 

事前防災は生き残る可能性を高くする


防災グッズの紹介で、防災バッグを持って避難というような表現が行われますが、日頃から避難訓練を行っていない限り、そんな余裕のある行動はできません。
とにかく命を守るためには瞬時に判断して逃げなければならない。
被害にあうと高確率でパニックに陥ってしまうことを正しく認識し、あまり多くのことを望まずに、まずはどのように行動すれば生き残れる確率が上がるのかをご家族でよく話をしておくことが大切です。


 

多摩センター周辺の具体的な避難経路を考えよう


多摩センター周辺にお住まいでの地震の例として続けます。
最悪の想定は家屋の倒壊に家族が巻き込まれて逃げようがない状況ですが、次善の対策として、半壊で済んだと想定します。
地震の瞬間を生き残ったら、次に行うべきは安全な場所への避難です。
玄関や廊下にモノをたくさん置いていませんか?
それらが倒れると大切な避難ルートを塞いでしまいますし、ガラス製品が割れると足をけがしてしまいます。
避難を想定して家を片付けることも事前防災です。
また、スリッパの有無も大きな影響を及ぼします。
避難用のスリッパを用意して枕元に置いておくのではなく、いざという時に備えて、底の厚いスリッパを履く生活習慣にすることが事前防災です。

このようにまずは我が家を総点検します。
高いところに置いてある重いものは凶器になります。必ず固定しましょう。

我が家の点検が終わったら、日常利用する通勤・通学路の点検です。
外で地震にあった場合、ブロック塀の側にいると非常に危険です。
いつも使う道で、ブロック塀がないか確認しましょう。

このように日常で利用する空間について検討し始めると、お金をかけなくても実施できる対策が意外と多いことに気が付きます。
当然防災だけを考えて生きていくわけにもいきませんから、ある程度で妥協するわけですが、防災意識を持つだけで結果が大きく変わります。
防災グッズを買い漁る前に、実施可能な事前防災がないか、日常の総点検をお勧めします。


 

事後防災は一度準備すればおしまいではない


事後防災については報道でもたくさん情報が出ているので、少し調べれば有益な情報をたくさん得ることができます。
お勧めなのは持続可能かどうかを判断基準とすることです。

よくある例が、緊急用の食料です。
お金をかけて準備しても、準備したことすら忘れてしまい、いざ必要になったら食べられないというのは十分に起こり得ます。
期限切れになる前に更新する必要がありますが、お金もかかりますし、手間もかかります。
お金を出して買う前に、定期的に見直しを行う習慣にできそうかどうかを判断基準に持つことが大切です。


 

避難グッズは置き場所も重要


枕元に避難グッズを置くことが推奨されるのですが、これらのグッズは「オシャレ」ではないので、生活空間では完全な異物になります。
そこに存在することが受け入れられないものは、いずれ押し入れの奥深くへ追いやられるだけです。
生活の邪魔にならない、それでもいざという時にすぐに取り出せる、そんな置き場を考えることが、防災グッズを買う前にやっておくべきことになります。



いかがでしょうか。
防災グッズなどの事後防災の準備も当然ながらとても大事なものとなります。
しかしながら避難するときに必要な準備をしっかりとしていたとしても、突然の災害に避難することすら難しい状況になる可能性もあります。
そのようなときは家で待機するしかないと思いますが、その家に対して何のアプローチもしていなければそれだけリスクが高まります。
エアバッグやシートベルトなどがあっても100%生還できるとは限らないのと同様に、当然耐震工事をしたとしても100%安全だと宣言できるものでもありませんが、しないよりも安全ではあります。
事前防災や保険のようなものは無事なときには効果を実感することが出来ず「やっていて良かった」と感じにくいものですが、万が一の事態になってしまった時に準備を怠っていた場合「もし準備していれば…」と後悔することはあるでしょう。
後悔をするときには何かを失っているときが多いものですから、出来ることは行うようにしましょう。
多摩センターのLIXIL不動産ショップ 中央企画株式会社でした。
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ページ作成日 2021-07-30